経営コンサルタント、作家として活動する神田昌典さんの「非常識な成功法則」の重要ポイントを要約していきます。
重要ポイントは3つです。
①成功は悪の感情から始まる
②やりたくないことを見つける
③お金を溺愛する
成功は悪の感情から始まる
まず冒頭で著者の神田氏は、「凡人は感謝をしよう」「大きな目標を持とう」といったありきたりな成功法則を信じています。だからいつまでたっても成功できないのだと主張します。
なぜでしょうか、本に書かれている成功法則は実は、成功者が自分に言い聞かせるものだからです。まともな成功者が一番恐れるのは傲慢になり天狗になってしまうことです。
だから自らを律するために謙虚でなければいけないとか、お金で幸せは買えないなどと、ありきたりのことを唱えているわけです。
しかし、これらの綺麗ごとは凡人には響きません。
お金がない時に「お金で幸せは買えない」と常識的なことを言わても気休めにしかなりません。
貧乏人は、今月の生活費の方が気がかりです。
むしろしっかり稼ぐことが重要な時期に、お金が全てじゃないと言われたら稼ぐ自分にストップをかけてしまい逆効果です。
そして凡人にとっては、謙虚であることも不利です。営業マンが謙虚だと相手先に舐められて値引きされてしまいます。
要するに、成功者が述べている成功法則の中には、成功した人がさらに成長するための方法が多いということです。
凡人はそれを真に受けてはダメなんです。かえって逆効果になると指摘しています。
このことがわかっていないと下記のようなジレンマに陥ってしまいます。
お金がすべてではない、しかし現実お金は稼がなければ生きていけない。
謙虚でなければならない。しかし傲慢でなければ高値で売れない。
このように気持ちがあっちに行ったりこっちにいったりと揺れてしまいます。結果、一歩も先に進めない状態になってしまうのです。だから凡人はいつまでたっても裕福にはなれません。
凡人には常識的な成功法則は役立たないということが分かりました。
では、凡人が裕福になるにはどうすればよいのでしょうか。それは2つのステップを踏んでください
- 悪のエネルギーを活用して短期間で金銭的に軌道に乗る
- その後必死になって心の面でも豊かになるように努力する
成功とは、「お金と心の2つが豊かになること」です。
金銭的に余裕があってさらに心も豊かで優しく謙虚である状態です。しかし凡人はお金と心の両方を同時に手に入れようとするから成功しないのです。
凡人がお金と心の両方を手にするにはまず、自分の中に存在する嫉妬・見栄・怒りなどの悪のエネルギーを活用して短期間で金銭的に成功する。
その後、必死になって心の面でも豊かになるようにする。
この2つのステップを踏まなければならないのです。悪のエネルギーを活用するということは、嫉妬・敵対心・見栄などの悪の感情は、ものすごい強いエネルギーをを持っているのでこれらを否定するのではなく、これらを利用して頑張るということです。
- 絶対にお前らの年収の何十倍も稼いでやる!
- 子供のころ貧乏だった…
- 学生時代はモテなかった…
- このままでは終われない…
このような悪のエネルギーをお金を稼ぐという一点に集中して努力するんです。そしてお金が稼げるようになったら、今度は必死になって心を磨くのです。
これで凡人は成功できると神田氏は指摘しています。
やりたくないことを見つける
やりたくないことを見つけるについてです。ここからは具体的な成功の習慣について述べていきます。
成功するにはやりたいことを見つけることが大切です。
こんなことは、もうすでに知っていると思います。だから多くの人はいろいろもがいてやりたいことを見つけようと努力します。
しかし見つからない人が多いのではないでしょうか。そこでこの本では逆のアプローチをしていきます。
やりたいことを探そうと努力するんじゃなくて、やりたくないことを明確にしましょう。
やりたいことをはっきりというのは難しいですが、人は自分の嫌いなことならはっきりということができます。
ですから嫌なことを明確にして、一つ一つ排除していけば自然とやりたいことが見つかるようになるわけです。
次にそうやってやりたいことや目標が見つかったとしましょう。
そうすれば、その目標は叶ったも同然です。
なぜか?目標を実現させるには秘訣があるのです。
目標は紙に書くと実現する。
なぜ、紙に書くと目標は実現するのか?簡単に言うと、脳は紙に書かれた目標を見続けていると高精度なアンテナを張って必要な情報を収集し始めるからです。
過去の経験、現在、目の前で起こっている状況の全てから答えを検索していきます。
目標を紙に書いて毎日眺めておけば、脳はそれを必要な事柄だと認識します。そして24時間目標実現のためにはどうすればよいのかを自動で考え始めることがわかっています・
だから、騙されたと思って紙に目標を書いてくださいと神田氏は言います。
お金を溺愛する
多くの日本人はお金を稼ぐことに対して卑しいだとか、汚いだとかお金に対する罪悪感を持っています。
しかし、罪悪感を持っていたら絶対にお金は稼げません。
なぜなら、儲かり始めたとたんに、自分でストップをかけてしまうからです。
もっと稼げるのに相手に悪いと思ってしまって価格を低く設定してしまう。
なんだか稼ぐのは後ろめたい。
こんなことではお金に縁がないのは当たり前です。だからまずやるべきことは、お金に対する罪悪感を根本的に払拭することです。
その方法として神田氏はお金自体を溺愛しろと言います。
一万円札を見たら、
- その色に感動する
- その香りを嗅ぐ
- お金の質感を楽しむ
- お金を愛でる
お金に程遠くなるのは非常に簡単です。人生はお金じゃないよと言えばいいんだ、お金持ちに嫉妬していれば良いのです。
そういう口癖を持っていれば、確実に一生お金に恵まれない人生を歩めることでしょう。
神田氏は次のようなセリフで読者を挑発します。
何でお金にそんな興味があるんだ、もっと社会貢献が重要じゃないのか、と儲かっている人を批判するぐらいなら、500万円稼いで満足していないで、1億円稼いで9500万円寄付しろ
まず稼げ、稼いでから正義感を持って徹底的に社会貢献しろ、お金に対する罪悪感を払拭するには、お金を愛でたりそのお金で社会貢献するのだと考えればよいのです。
ぜひ自分が取り入れられるものを1つでも良いので実践して成功者になってください!もっと深読みしたい、全文を知りたい、精読したいと思った人は書籍や電子書籍をご購読してみてください。