鈴木祐さんが書かれた「科学的な適職」について要約したいと思います。

この本のコンセプトは科学的根拠より基づき、キャリア選択という正解がない悩みに具体的に解説しています。

鈴木祐

厚生労働省の調査では、入社から3年以内に会社を辞めた人間の割合は大卒でも約30%を超えているということです。

さらに、やる気をもって働いているサラリーマンは全体の6%しかいないというデータもあります。

このことからわかることは、

いかに自分にあった職業に就くのが難しいかということです。

だからこそこの本で自分に合った職業につける確率を高めていきましょう。

この本の結論は、

4021の研究データから導き出された職業選択の有効な次の3つのファクトを知り、今の仕事や転職先の仕事に当てはめてみるということです。

3つのファクト

①職業選択にありがちな七つの大罪
②仕事の幸福度を決める7つの徳目
③最悪の職場に共通する8つの悪

上記の3つを知っているだけでも選ぶべき仕事と絶対選択してはいけない仕事がわかります。

職業選択にありがちな7つの大罪

仕事選びの場合、誰も陥りがちな定番ミスを知っていることで失敗の確率を下げていきましょう。特に大事な3つを要約します。

好きを仕事にする

好きを仕事にした方が幸せに決まってるという方も多いと思います。
これはホリエモンをはじめとするインフルエンサーが皆さん言ってますからね。

しかし、多くの研究結果によれば自分の好きな事を仕事にしようがしまいが、最終的な幸福度は変わらないというデータが出ております。

「好き」を仕事に求める気持ちが強いと、その分だけ理想と現実の仕事に対するギャップを感じやすくなり、この仕事本当に好きなんだろうかという迷いが常に生じ、その結果は幸福感が下がってしまいます。

最高を求めるあまりいつまでたっても満足できないという状態です。

給料の多さで選ぶ

とりあえず働くなら給与は高い方が良いに決まっていると思う人は多い思います。給与が多いか少ないかは、仕事の満足後ほとんど関係がありません。

年収800万ぐらいまでは収入が増えるにつれて幸福度は上がりますが、年収800万円を超えるとそれ以上の幸福度は増えないというデータがあります。

仕事の楽さで選ぶ

仕事は楽であれば楽であるほど良いと思いがちです。しかし実際のデータは楽な仕事は死亡率を2倍に高めることがわかっております。

これは単純に退屈感が幸福度を下げてしまうからです。

ストレスがあり過ぎるのは良くありませんが、人間には適度なストレスが必要です。

幸福感を感じるには、頑張ればできるぐらいの適切な仕事に取り組むことが重要です。

仕事の幸福度を決める7つの徳目

その中でも、「自由」「達成」「仲間」の3つを解説していきます。

自由

自由に関して自由が大切なのは当たり前だど思う人は多いと思います。
思っている以上に自由というのは仕事の幸福を決める根本的な要素です。

例えば、不自由な職場はタバコよりも体に悪いということがわかっております。

自分の裁量権がないといった職場はあなたの健康を害することになります。
当然仕事への満足感も下落してしまいます。

達成

達成感が大事なのは何となく分かります。
しかし、科学の世界でも小さな達成が、仕事のモチベーションを大きく作用することがわかってきております。
モチべーションが最も高まるのは、お仕事が前に進んでいるという時の感覚です。

これが科学の結論なのです

自分のやった仕事の成果が目に見える形がわからないと、達成感は得られずモチベーションが低下してしまいます。

・自分の仕事のフィードバックがどのように得られるか
・自分のやった成果が目に見えるのか

ということを仕事する時は意識しましょう。

仲間

同じ職場に友人が3人いれば仕事のモチベーションは700%上がるという結果が出ております。

一匹狼で頑張るのもいいですが、困ったときに助けてもらえるような友人を職場で持つことは、幸福モチベーションを維持するうえでとっても大切なことです。

職場に仲のいい人が1人でもいると、いつでも助けてもらえるかなという安心感によってモチベーションが跳ね上がるわけです。

最悪の職場に共通する8つの悪

「最悪の職場に共通する8つの悪」にあります「ワークライフバランスの崩壊」「雇用が不安定」「長時間労働」の3つに絞って紹介します。

ワークライフバランスの崩壊

これはプライベートに仕事を持ち込む働き方のことです。
例えば、休日に上司が普通に連絡してくる会社とか、休暇中の仕事が当たり前な文化を持つ企業は避けるべきです。
プライベートで仕事のことを考えるだけで幸福度は激減してしまいます。

雇用が不安定

悪い理由は簡単で、不安定な賃金や勤務スケジュール、次の仕事が見つからない不安などがストレスになります。

長時間労働

長時間労働に関するデータは世界中で一致しており、週の労働が40時間を過ぎたあたりから体が壊れ始め、週55時間を超えると確実にあなたの心身は崩壊に向かい始めます。

長く働くことは微力でもなんでもありません。
サービス残業普通に行っているような会社ならば、今すぐ転職を考えたほうがいいでしょう。

まとめ

ぜひ職業選択の際に誤りがちな罠を知って、仕事の幸福度を大きくする要素について知っていただき、最悪の職場に共通する悪の知識抑えて、自分の職場に当てはめてみてください。そうすることで自分に合った職業選択、適職の方向性がわかってくると思います。