2ちゃんねる開設者ひろゆきさんの「凡人道」を要約していきます。
この「凡人道」は、これから日本が生きづらくなることは確実だから凡人がどうサバイバルしていくべきかについて考えようと書いています。
ひろゆき氏は、これからの日本には、「明るい未来はない」と言います。
その理由は、アメリカや中国など世界が経済的な成長している中、日本はバブル経済がはじけて以来、国民一人当たりのGDPは下がり続け、日本人の給料は停滞しているからです。
1997年に比べると、日本人の給料は89.7%と減少しております。
さらに将来、経済悪化による失業率や自殺率は上昇し、治安が悪化してテロや暴動が起こるようになるだろうとひろゆき氏は主張しています。
このように日本社会は暗い方に向かっていきます。しかし、それでも個人単位でならば、満足のいく人生と幸せを手に入れる方法がありますとひろゆき氏は書いています。
凡人がサバイバルする方法があるとひろゆき氏は言います。
その具体的な方法は次の5点です。それぞれ解説していきます。
- 3年して給料や時給の上がらなそうな職場は転職する
- インフルエンサーに搾取されるバカにならない
- 相手のスペックには多少目をつぶってでも恋人を作ってみる
- 非モテおっさんは保護犬を引き取ってみる
- 欲望をコントロールできる人になる
3年して給料や時給の上がらなそうな職場は転職する
仕事には2種類あります。積み重ねが利く仕事と、積み重ねがきかない仕事です。
積み重ねが利く仕事とは
仕事ができるようになるにつれて生産性や給料が上がる仕事です。
プログラマーや医師など、経験年数によって給料が上がっていく仕事です。
積み重ねがきかない仕事とは
仕事ができるようになっても生産性や給料がほとんど変わらない仕事です。
コンビニなどは新人と3年勤務している人の時給が50円しか変わらなかったりします。
ひろゆき氏は、「積み重ねの利く仕事を選び、世の中を生き抜いていけ」と書いています。でも自分の仕事が積み重ねが引く仕事なのかどうかわからないです。
そんな時、「積み重ねが利く仕事」かどうかを判断するには、3年先や10年先の先輩の給料や時給をチェックしてみてください。能力や経験年数に応じて給料が上がっていれば、それは積み重ねの利く仕事です。
インフルエンサーに搾取されるバカにならない
ひろゆき氏は、多くの人はオンラインサロンや仮想通貨セミナーのカモでしかないと言っています。
最近は、インフルエンサーによるオンラインサロンがブームですが、実際にオンラインサロンで儲けているのは、サロン主とその手数料が入るサロンサービスを展開する企業だけだといいます。
なんとなくオンラインサロンに入れば、人脈が広がり、お金が儲かる気がします。しかし組織に入っただけでは利益を得ることはできず、搾取されるだけでおいしい思いをするには組織の上部に食い込まないといけません。マルチ商法や新興宗教団体と変わりません。
インフルエンサーや成功者が、行動しろ、リスクをとりなさい。まずはお金を使いなさい、などと自分の能力や経験だけをモノサシにして無責任に背中を押してきます。
踏み出した先に確かな道があればいいですが、断崖絶壁から真っ逆さまになる一歩になりがちな世の中です。
ひろゆき氏は、サロンやセミナーは、期待値として「損することがわかっている暇つぶし」と考えようと言っています。
インフルエンサーやオンラインサロンなどを冷めた目で分析するひろゆき氏の視点は、とても参考になります。
相手のスペックには多少目をつぶってでも恋人を作ってみる
日本が沈んでいっても、個人としてハッピーに生きるには、やはり恋人がいるかどうかは大きな要素になります。
そんなことを言っても、「彼女ができねぇんだから仕方ねーだろ」という人に対して、ひろゆき氏は、長い間恋人がいない人は恋人候補になる相手をかなり絞ってしまっていることが原因だといいます。
モテる人というのは世界中の全員が自分の恋人になる可能性があると思っているので間口がとにかく広いそうです。
恋人ができるかどうかは、いかにハードルを下げられるかどうかです。なので上がり過ぎたハードルを下げ、まずは相手のスペックには多少目を瞑って、恋人をとりあえず作ってみることをひろゆき氏は進めています。
すると、女性との接し方がわかり「女性の考え方や喜ぶポイント」が徐々にわかるようになるといいます。
非モテおっさんは保護犬を引き取ってみる
世界中でKKO問題が起きています。
KKOとは、「キモくて金のないオッサン」を意味して、こういう人が自暴自棄になり社会に対してテロ行為のような暴走する痛ましい事件が起きています。
アメリカなどでも、社会や未来に希望を持てなくなった人たちが自殺だけでなく、無関係の他人を道連れにした拡大自殺を図って、社会からドロップアウトしています。
そこでひろゆき氏は彼らが社会から卒業したくなくなるような未練を残してあげろと言います。
そこで保護犬を与えるのが良いと言っています。
人は何者かから頼られることによって幸せを感じる生き物です。なので絶望してしまいそうな人に自分が世話をするべき存在、ペットを与えると自分がいなくなるとこのかわいそうな保護犬が路頭に迷ってしまうと思いとどまり、社会の安定も保てると言います。
欲望をコントロールできる人になる
ひろゆき氏は、これからの日本では、収入を伸ばせるかどうかわからないので、欲望をコントロールできるかどうかが幸せになれるかどうかのカギだといいます。
例えば、高いブランド品を手に入れないと満たされない人は、一度お金や欲望との付き合い方を考え直す必要があります。ブランド品は買わないと我慢できない人よりも、ファストファッションの服でも満足できる人のほうが手軽に幸せになれます。
なぜなら、消費しなければいけない幸せを追い求めると、どうしてもお金がかかってしまうので、稼ぐための時間を確保しなければいけなくなってしまうからです。
安いもので満足できたり何かを制作したりすることで幸せになれる人と比べると絶対にコストがかかってしまいます。
稼げる人ならいいですが、今後稼ぐことが難しくなる日本では、いかにお金を使わずに楽しめるかどうかがポイントです。
週末にカラオケに出かけ、友達と居酒屋で騒いでお金を使わないと幸せを感じられない人はお金がなくてそれができないと途端に不幸を感じてしまいます。
一方、家でyoutubeを見たり、絵を書いたり料理をしたりしてお金を使わずに楽しめる人がこれからの時代は最強だといいます。ぜひそんなお金を使わない趣味を一つでもいいので見つけてみましょう。
まとめ
ひろゆき氏は、これから日本が生きづらくなることは確実で、凡人がサバイバルしていく必要があると述べております。
その具体的なサバイバル方法は次の5点です。
- 3年して給料や時給の上がらなそうな職場は転職する
- インフルエンサーに搾取されるバカにならない
- 相手のスペックには多少目をつぶってでも恋人を作ってみる
- 非モテおっさんは保護犬を引き取ってみる
- 欲望をコントロールできる人になる
ひろゆき氏の独特の思想が参考になりますね。もっと深読みしたい、全文を知りたい、精読したいと思った人は書籍や電子書籍をご購読してみてください。