
累計17万部突破のロングセラー「ゼロ秒思考」の重要ポイントを要約していきます。著者は、世界を代表するコンサルティング会社マッキンゼーアンドカンパニーで14年間活躍しましたコンサルタントの赤羽雄二氏が、頭の回転を速くしたい、メンタルも強くなりたいという方に対し究極の思考法を伝えております。
「ゼロ秒思考」の重要ポイントは以下の4つです。
- 「ゼロ秒思考」とは瞬時に決断できること
- 「ゼロ秒思考」の正体は「メモ書き」
- 「メモ書き」は「とにかく書く」がコツ
- 「ゼロ秒思考」により近づくには「深堀り」
「ゼロ秒思考」とは瞬時に決断できること
まず気になるのが本書のタイトルゼロ秒思考です。ゼロ秒思考とは読んで字のごとく0秒で思考するを意味します。赤羽雄二氏は、ゼロ秒思考について、瞬時に現状を認識し、瞬時に課題を整理し、瞬時に解決策を考え、瞬時にどうを動くべきか意思決定できることと述べています。まさに喉から手が出るほど欲しい能力です。さらにゼロ秒思考で手に入るメリットは次のとおりです。
- 瞬時に考えることができる
- 深く考えることができる
- 心がコントロールできるようになる
- ストレスや不安、恐怖が軽減される
- 前向きになる
- お金がかからない
- 3週間ほどで効果を期待できる
考える力が手に入るだけでなく、ストレスが軽減したり前向きになれたりと心もコントロールできるようになるのです。なぜ心にまでアプローチできるのかというと思考や感情は言葉に出るからです。
モヤモヤしていること、ずっと悩んでいること、言葉にならない言葉、結論の出ないことなどが、頭の中では様々な思考や感情が埋めています。この頭に浮かんだことを紙に書き出します。そして全て吐き出すと心が前向きになるのです。
これは思考を言葉にしたことによって自分がどんな不満やな夢を抱えていたのかを認識することができるため前向きになれるです。このことから思考は言葉によってなされることを強く意識することからゼロ秒思考は始まります。
「ゼロ秒思考」の正体は「メモ書き」
思考を言葉にすることもメリットが分かりました。では、どうしたらゼロ秒思考を手に入れることができるのでしょうか?
ゼロ秒思考を手に入れる最短の方法が「メモ書き」です。
その方法とは、
- A4用紙を横置き
- 1件1ページ
- 1ページに4から6行
- 各行20から30字
- 1ページを1分以内
- 毎日10ページ書く
というのが基本フォーマットです。
例えば、部下にすぐ怒ってしまうという悩みの上司なら
自分ならどんな指導を受けたいかというタイトル
- 自分の課題を明確にしてほしい
- 自分の課題に対して具体的な行動指導をしてほしい
- フィードバックして何が良くなっているか明確にしてほしい
- 良い悪いをはっきり伝えてほしい
- やる気を持たせてほしい
- 自分でもできるかもと自信を持たせるフィードバックが欲しい
このようにタイトルとそれに対して思ったことを数行を書き連ねます。
そしてこれを1件として他のタイトルも考えてみます。
- 自分はどんな指導者になりたいか
- 自分が怒鳴られたらどんな気持ちになるか
- 怒鳴られた相手の気持ちは
これらも同様に思ったことを数行を書いていきます。するとなぜとなってしまうのかの答えが次第に見えてきます。このメモ書きを3週間から1ヶ月続けると頭に言葉が浮かぶようになりアイディアが続々と生まれてくるようになります。さらに数カ月続けると瞬間的に全体像が見えたり、問題の課題が整理できたり答えが見つかります。
「メモ書き」は「とにかく書く」がコツ
思った事を書くことでゼロ秒思考に到達します。では、これを実際のビジネスで活用するためにさらに詳しく紹介します。
用意するのは、 A4用紙1枚とペンのみです。
まずはタイトルです。タイトルの書き出し方は基本的には何でもOKです。頭に浮かんだことをタイトルにしましょう。例えば仕事に関するタイトルだとしたら、
- どうすれば仕事のスピードを上げられるか
- 仕事がうまく出来る時できないとき今日明日で仕上げてしまうこと
- 課長になったらしたいこと
- 仕事以外にも勉強読書
- コミュニケーション
- 将来
- 健康
などプライベートなことでも何でもOKです。素直に頭に浮かんだことを書き考えないことがポイントです。もし昨日頭に浮かんだことと今日頭に浮かんだことが似たようなタイトルだったとしても躊躇なく書くことが大切です。同じタイトルが浮かぶということはまだ頭の中で整理されていない証拠です。
毎日書き出していくことで、徐々に頭の中で整理されて問題解決へと向かいます。
次は本文の書き方です。本文は4から6行、各行20から30字、この書き方がが基本です。
こちらも余計なことを考えずにひたすら頭に浮かんだことを書きます。初めは1、2秒しか書けなくても、すぐに書けるようになります。
また、各行は短すぎても練習にならないので20字から30字近くを書くように努めましょう。慣れてくるとすぐに書けるようになります。そして書く順番を気にしないことです。
書く順番とは起承転結を意識したりすることです。人間の脳は何かしないといけないルールに従わないといけないと思うと働かなくなってしまいます。よって書く順番は気にせず、思いついたままを書くことがポイントです
ゼロ秒思考になるためのメモ書きのコツはとにかく書くということです。
「ゼロ秒思考」により近づくには「深堀り」
メモ書きはとにかく書くことがコツでした。この「メモ書き」書いただけではもったいないです。このメモ書きをもっと有効活用することでさらに「ゼロ秒思考」に磨きをかけることができます。
その方法が「深掘り」です。
深堀とは、1つのタイトルをもとに、さらに4から6ページ深堀りしていくことで考えが一気に深まるというものです。
例えば、「なぜ上司は私に話しかけてくれないのか」というタイトルだとします。
- 先日の会議での発言が気に入らなかったのではないか
- 他の上司との揉め事を気にしているのではないか
- 奥さんと喧嘩して機嫌が悪いのではないか
- 忙しくて話しかける時間がないのではないか
今度はこの本文をそれぞれタイトルにし細分化していきます。それぞれ4つのメモ書きが完成すると上司の気持ちと自分の置かれた立場について正しく理解でき、気持ちが楽になり、仕事がうまく進むのです。ここで目指すのは答えを見つけることではありません。あくまで自分の気持ちが整理され仕事に集中できることです。
「ゼロ秒思考」まとめ
- 思考と感情を瞬時に言語化できるのが「ゼロ秒思考」
- 思ったことを紙に書くだけで「ゼロ秒思考」になれる
- 「とにかく書くことがコツ」と覚えておく
- メモ書きの「深掘り」で思考を深掘りする
「ゼロ秒思考」の重要なポイントを要約してきました。これを機会に手にとって読んでみましょう!参考になれば幸いです。